≪保険のお話≫

●人生100年時代

人生100年といわれる時代になってきました。

その要因には、食生活や医療の発達などさまざまなことがあげられます。

では、いったい何歳まで健康に生きることができるのでしょうか。
よく、健康寿命と平均寿命ということが言われます。

健康寿命とは、介護を受けたり寝たきりになったりせず、日常生活を送れる期間を示します。 厚生労働省は、2018年3月その健康寿命が2016年は男性72.14歳、女性74.79歳だったと公表しました。
前回(13年時点)と比べ男性が0.95歳、女性は0.58歳延びました。平均寿命との差も男女とも縮小しました。厚労省は食生活の改善などが寄与していると分析しています。

16年の平均寿命(男性80.98歳、女性87.14歳)と健康寿命を比べると男性は8.84年、女性は12.35年の差があります。 健康寿命は2010年から現在の手法で推計していますが、この健康寿命と平均寿命の差はどんどん縮まる傾向にはあるようです。

しかし、平均寿命と健康寿命と平均寿命に差があるということは、この期間は病気になって医療費がかかったり、介護が必要になったりするということになります。

●病気や介護のための備えに保険が必要?

では、病気や介護が必要になった時の為の備えは、何がよいのでしょうか。
真っ先に思いつくのは保険ですよね。 でも、必ず保険に入る必要があるのでしょうか。

私たちは、国民健康保険または会社等で健康保険に加入しています。 まずは、この保険を使います。それでも足りない分を補うものが保険だと私は思います。

生命保険(医療保険を含む)は、万が一のことがあった時の保険です。 心配なあまりたくさんの保険に入り、保険料の支払いが多くなり、日々の生活費が苦しくなるのは意味がないと思います。

例えば、日本人に一番多い病気はがんです。2人に1人はがんになるという時代になると思われます。

がんの治療費は部位などによっても異なりますが、手術等外科的治療は入院と併せて100万円前後かかることもあります。
しかし、保険診療なら3割負担となります。かかるのは治療費だけではありませんが、治療費はこの3割負担でも賄いきれない分を補えればいいのです。 (高額医療費の制度とか他にもありますが。)

資金はあるという人は、無理に保険に入る必要なないと私は思います。
生命保険は、予定死亡率等を元に計算して保険料を決めていて、みんなから集めた保険料を元に運用したものを病気やけがをした人等の為に使うものですですので、医療保険等の保険は支払った保険料以上に戻ってくるとは限りません。

ですので、病気になった時に治療費が出せるかどうか心配という人はがん保険などの医療保険に入ればいいし、自分に万が一のことがあった時、家族の生活費が心配なら死亡保険にも入ればいいのです。

病気になった時、保険診療をしても治療費が払えないかもしれない。保険診療ができない先進医療も受けたいけど、そんなお金は用意できない、自分が働けなくなったら、生活費が心配という場合には、保険はリスク管理としてとても有効な手段になると私は思います。


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